寒暖差を生かした農作物の宝庫・中米エクアドル
9月に南米と中米を巡る出張に行ってきました。アルゼンチンとチリはこれから収穫シーズンを迎えるイチゴなどの仕入れに向けた調査が主でしたが、今回は日本では馴染の薄いエクアドルについてご紹介しましょう。
常夏のグアヤキルのバナナ
エクアドルの目的は2つ。グアヤキル近郊のバナナとキト近郊のブロッコリーです。
グアヤキルはエクアドル南西部に位置する同国最大の都市。赤道に近い熱帯低地に属するため年間を通して平均気温は30度という気候が、ねっとりとした甘みの深いバナナを育ててくれます。年中収穫できるため、冷凍加工品を中心にデザートやヨーグルト向けに紹介していきます。
ほおずきの仲間・ゴールデンベリー
エクアドルで見つけた新しい果実はゴールデンベリー。ほおずきの仲間らしいですが、ベリーと名がつくだけあって果肉は甘く柔らかいし、黄色い見た目も可愛らしい果物です。日本ではあまり知られていませんが、栄養価も高く、加工品などでも可能性が広がります。
高山都市キトのブロッコリー
日本で食されている冷凍ブロッコリーの約半分がエクアドルから来ていることはあまり知られていません。標高3000mにある首都キトは空気が薄く感じられるほどの高山気候、朝夕の寒暖差が大きく、湿気が無い土地なので野菜作りに最適です。そんな高原でとれるブロッコリーは品質が良く、日本でも広く愛されています。
他にも色付きカリフラワーやロマネスコ、色とりどりの人参など様々な野菜を育て、加工していました。色合いの美しい料理を好む日本でも是非紹介していきたいところです。